チャビングとは？言葉の意味・ルール・釣り方まで徹底解説

チャビングとは主にオイカワ・カワムツ・ヌマムツを狙った釣りのこと

チャビングとは、オイカワやカワムツ、ヌマムツなど、英名にチャブ(Chub)がつく魚をルアーで狙う釣りのこと。モロコやモツゴなど英名にチャブがつかない魚を釣ることは、チャビングとは言わないので注意が必要だ。

海外では主にヨーロピアンチャブというウグイの仲間を狙った釣りの事を指し、日本国内ではオイカワ、カワムツ、ヌマムツの三種を狙った釣りであると認識してもらえればよいだろう。

日本国内では、主にルアーを使ってそれらの魚を釣ることを言うが、国外ではフライフィッシングや餌釣りなどでも行われている。

チャビングの語源（デマ情報に注意）

チャビング(Chubbing)という用語について、『日本で生まれた造語』『カワムツ釣査隊がつくった新しい造語』などと解説しているブログや動画があるが、これは完全に間違った情報だ。

チャビングという言葉は、日本で使われ始めるよりずっと以前から海外で使われており、語源は海外で人気の釣魚であるChub（正式にはEuropean chub）の名にingをつけたもの。(Winter Chub Fishing On Small Rivers - AnglersNET 2009) (Digital Diary: Chubbing at last - fishing magic 2003他参照)

また、現在もインスタグラムを中心に#chubbingというハッシュタグで日常的に使われ続けている。

従ってチャビングという言葉は、カワムツ釣査隊がつくった新しい言葉でもなければ、日本で生まれた新しい造語でもない。

※詳しくは、チャビングのデマ情報に注意！を参照。

カワムツやオイカワ等のルアー釣り自体は新しい釣りではない

一部のブログなどで、カワムツやオイカワのルアー釣りを新しい釣りと言っている記事も見られるが、それも誤りだ。

９０年代の釣魚図鑑でもカワムツについてルアーで釣れる事が明記されているし（豊田直之ほか 1999 釣り魚カラー図鑑 p26）、現に筆者や一部釣り愛好家は、チャビングという言葉が日本で広く認知される遥か以前から、オイカワやカワムツを狙ったルアー釣りをしてきている。

つまりは、あくまでチャビングという釣り用語が多くの日本人にとって新しいものというだけであって、カワムツ・オイカワなどを狙ったルアー釣り自体は新しいものではないということだ。

チャビングのルール：遊漁券購入の要不要を必ず確認して釣りをしよう

やっとこさ実釣についてだが、まずルールとして遊漁券購入が必要かどうかを必ず確認して釣りをすること。

カワムツやオイカワが釣れる場所は、ほとんどの場合が河川となる。日本の河川の多くは漁協組合が管理しており、漁協組合が管理する河川で釣りをする場合は、遊漁券を購入して携帯する必要がある。

万が一、遊漁券を購入・携帯せずに釣りをした場合、密猟者として通報され、最悪の場合、逮捕されることもある。

なお、遊漁券に関する情報は、「"河川名"　遊漁券」といった検索ワードなどでネット検索をかけると見つかる事が多いので、一度検索してみると良いだろう。

カワムツ・ヌマムツ・オイカワの釣り方

カワムツが釣れる場所

カワムツは、水質が綺麗な河川の上流域にいる事が多い。特にカワムツは物陰を好むため、ひらけた何もない場所より、大きな岩などがゴロゴロとある場所を中心に探ってみよう。

ヌマムツが釣れる場所

ヌマムツは、カワムツよりも比較的水質汚染に強く、河川では中流・下流域にいることが多いと言われている。しかし、実際にはカワムツと同じ場所にいることも多く、攻める場所もカワムツと同じで基本的に問題ない。

オイカワが釣れる場所

オイカワは河川の中流・下流域にある、流れが速い砂利底または岩底の浅瀬にいる事が多い。河川の全体の中でもオイカワがいる場所というのは非常に限られている場合も多いため、水深が10～50cmほどの、流れが速い砂利底or岩底の浅瀬を中心に探してみよう。

おすすめのタックル

使用するタックルについては、非常に軽量なルアーを扱う事になるので、不慣れな人ほどスピニングタックルを強くおすすめする。

ロッドはバスやトラウト、アジング用のウルトラライトアクションのもので十分だ。渓流での釣りになる事が多いので、長さは6フィート未満のものを使おう。

リールも深くこだわる必要はないが、タックルバランスなどから考えても2000番以下のものを選ぶのが無難。

ラインに関しては、3ポンドのナイロンラインで十分だ。軽量なルアーを扱うため、太いラインだと飛距離が落ちてしまうので、太くても4ポンドほどまでにしておこう。

おすすめのルアー

カワムツ、ヌマムツ、オイカワは、市販されている一般的なマイクロスプーンでも釣ることができる。お試しならば100円ショップのマイクロスプーンでも十分だろう。

しかし釣果にこだわるならば、ライゼンバイトのチャビング最強ルアー「チャビートラップ」がおすすめ。

チャビートラップは世界初のオイカワ専用ルアーであり、オイカワやカワムツに対して圧倒的な実績を誇っている。釣果にこだわる人にはぜひ使っていただきたい。

【関連動画】チャビートラップ　カワムツ実釣動画

【関連動画】チャビートラップ　オイカワ実釣動画

ルールを守って楽しく釣りをしよう

前述した通り、オイカワやカワムツを釣るには遊漁料の支払いが必要な場合もあるが、現実は遊漁料を支払わずに釣りをしてしまう人も多い。

しかし、遊漁料は主に釣り場の保全のために使われるものであり、結果的には釣り人のためのお金だ。

だからこそ支払うべきものはちゃんと支払い、ルールを守って楽しく釣りをしてほしい。