Order status : Normal. Your order be shipped about in 1 to 3 business days.



RB-TN-003 カイトアイ――多点支持式運動制御機構の基本構成と作用

RISENBITE PUBLIC DOCUMENTS

資料種別:テクニカルノート

発行元
釣りを科学するルアーブランド「ライゼンバイト」
資料番号
RB-TN-003
資料作成日
2026年7月25日
資料初回公開日
2026年7月26日
著者
加藤展幸
帰属表示と利用上の原則
本資料の著作権はライゼンバイトに帰属します。内容の全部または一部について、無断で転載、複製、改変、翻訳、配布、商業利用する行為を禁止します。

カイトアイ――多点支持式運動制御機構の基本構成と作用

カイトアイ(Kite-eye)とは、当ブランド「ライゼンバイト」が発明した、ルアーを特定の姿勢や運動状態を発生・維持させるための「多点支持式運動制御機構」のことである。

本資料では、同機構「カイトアイ」の基本構成・作用・原理・実用例等について記述する。

本資料公開の目的 ※必読

本資料の公開は、特定の企業・個人・団体等が、特許や実用新案の取得をもって本発明を独占的に利用する事を防ぐ目的で公開するものである。

本資料の公開によって明確な先行事例が明示されたことになり、本発明において特許ならびに実用新案を取得・行使する事は、発明した当ブランドですら実質的に不可能に近い状態となる。

悪意を持った第三者の偽計による特許等の取得を防ぐため、当ブランドによる発明である事を法的に実証できる可能な限りのあらゆる手段を打っているので、あらかじめご注意願いたい。

なお、本資料の公開は、本資料内で示す二つの実例(インジエアー試作モデルならびにリボルトラップ)の構造・設計の盗用や模倣を許可するものではない。

先行事例調査について

本技術を「発明」とするにあたって、当ブランドでは高度AIを用いた日本国内外の特許・実用新案、公開特許公報、過去のルアー製品、廃番品、アンティークルアー、自作品および公開画像について、検索対象・検索語・調査観点を変更しながら3度にわたる大規模先行事例調査を実施した。

調査対象

PATENTSCOPE、Espacenet、Google Patents、J-PlatPatを横断し、PCT・欧州公報と、日本、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、北欧諸国、ロシア、中国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、南アフリカなどを対象とした。

PATENTSCOPEは現在約1億2860万件、Espacenetは世界100か国以上・1億5000万件以上の特許文献を収録している。J-PlatPatとGoogle Patentsも併用し、A01K85/00、A01K85/16、A01K91/04などの分類、引用・被引用文献、図面、各国語表現まで追跡した。

製品・廃番品・アンティークルアー・自作品・画像検索も行った。

調査結果

その結果、特許US4044491Aのような事例は確認できたものの、同事例は外部に突出させたラインアイを兼ねたワイヤー部にウェイトの取り付けを可能にし、そのウェイト位置の変更や取り付けの有無によってルアーの挙動を可変とすることが目的の発明であった。

また、同事例の請求項を参照しても、同事例がカイトアイの発明目的である多点支持によるルアーの姿勢・運動制御機構と同一ではない事は明白であったため、同事例はカイトアイの先行事例には該当しないと判断した。

従って3度にわたる本調査では、カイトアイと同一の目的・作用・基本構成を備えた事例は確認できなかった。

今後の対応について

前述の通り、3度にわたる大規模先行事例調査では、カイトアイと同一の目的・作用・基本構成を備えた事例は確認できなかった。

しかしながら、今後、新たな先行事例が確認された場合には、その構成、目的および作用を検証し、本資料の記載および発明範囲を必要に応じて改訂する。

発明者

加藤展幸(ライゼンバイト運営統括責任者)

発明時期

原理・基本構想の発明時期

2006年頃 ロッドアクションで水面を自在に飛び跳ねさせられるプラグ開発時

基本構成の試作および動作実証時期

同上

実製品への採用事実の公開時期

2026年7月26日 製品「リボルトラップ」

基本構成

前述した通り、カイトアイとは「多点支持式運動制御機構」であり、以下がその設計における基本構成である。

硬質または軟質素材から成る線状または板状の部品Aを用いて、ルアー本体における頭部と胴部や、頭部と尾部、胴部と尾部、またはリップやブレードに相当するルアーのパーツにおける両端部や、末端と中心部などといった離れた二点以上に部品Aの各末端をそれぞれ接続し、本体から距離を隔てた位置に設けられた”部品A上の単一または複数の頂点”を力点として、同ルアーまたはパーツを釣り糸またはそれに相当するもので牽引する事で、それらの姿勢に対する多点支持・拘束的効果を発生させ、同ルアーまたはパーツにおいて特定の姿勢・運動状態に留めやすくするものである。

部品Aの各末端と本体との接続は、必ずしも本体との一体化による固定式である必要はなく、部品Aの末端および本体等にループを設けるなどして、いわゆる可動ジョイント式などでも成立させることができる。

従来設計の課題と多点支持式による作用

従来設計の課題

ルアーの多くが、カルマン渦の安定発生や水の抵抗分布の反復的遷移によって動作を可能にしていると考えられている。そして、それらカルマン渦の安定発生や水の抵抗分布の反復的遷移は、運動原理を担うルアー本体やパーツが水中において特定の姿勢・状態になった時に発生するものである。

しかし一点支持式である従来の設計では、ルアー本体やパーツの姿勢を安定させる要素は、ウェイトや浮力などを用いた重心設定や、リップなどの水の抵抗を受ける抵抗部位が主であったため、特定のアクションをするルアーやパーツを開発しようとしても、重心設定が厳しくなりがちであったり、形状や素材の関係で設計が困難になる事もあったり、一点支持ではそもそも実現が出来ないケースもあった。

多点支持式による作用①

カイトアイの多点支持式設計は、運動原理を担うルアー本体やパーツに対して多点支持を行い、機械的拘束をすることで、水の抵抗を受けた際のルアー本体またはパーツの姿勢に対する拘束的効果を発生させる。

それにより、同ルアーまたはパーツの姿勢維持を容易にし、従来の設計では困難であったアクションの実現や、既存ルアー群におけるアクションの即時発生や安定化・運動の強弱制御などをより容易に図ることが出来る。

多点支持式による作用②

多点支持式設計によるルアーの姿勢・運動に対する作用は、部品Aによる本体の姿勢に対する機械的拘束効果だけではない。

多点支持の効果を発揮させるためには、必然的に本体から距離を隔てた位置に頂点を設け、そこを力点として牽引する必要がある。ルアーやそのパーツにおいては力点が回転軸としても働くことから、本体から距離を隔てた位置に力点を設けると、回転軸自体が本体から遠ざかることになる。

回転軸自体が本体から遠ざかると、本体が水の抵抗を受けるなどして回転モーメントが発生した際、円周運動的な距離が伸びるため、回転モーメントに対する抑制が働きやすくなる。

この作用自体は多点支持式でなくても、硬質素材から成る本体から長く突出した一点支持型アイや、同じく本体から突出したプレート上のアイ等でも発生させる事は出来るが、長く突出した一点支持型アイは強度面とコストに課題があり、プレート型はルアーやパーツの動きを著しく阻害する事から、多点支持式でないと成立しにくいというのが現状である。

原理と他分野応用例

カイトアイの多点支持による物体姿勢の安定化の原理は至極簡単である。重力や抵抗など特定の力の影響を受ける物体を外部の力によって支える場合、一点で支えるより離れた二点以上の多点支持で支える方が、その姿勢をより安定させやすくなる。

ルアーに関しては、釣り人が釣り糸を介してルアーを引く事で、ルアーに対して水の抵抗が発生するという構造であるが、この構造に近しいもので、多点支持を採用・成功している例は以下のようなものがある。

分かりやすい例で言えば、凧あげの凧は、凧本体の上下左右末端部に糸などを接続し、収束部に頂点を設け、そこを力点として牽引する事で、空気抵抗を受けた際の凧本体の姿勢の安定化を図り、より安定した飛行を可能にしている。

さらに身近な例で言えば、ショルダーバッグやハンドバッグなども、持ち手によってバッグ本体に対して多点支持する事で、バッグの自重および内容物による荷重がかかった状態におけるバッグ本体の姿勢の安定化を可能にしている。

カイトアイを用いた多点支持によるルアー姿勢の安定化および運動制御の原理も上記例と同様で、ルアー本体またルアーのパーツに対して多点支持をする事で、水の抵抗がかかった際の姿勢の安定化と、その際に発生する運動の制御をより容易にするものである。

実用例

例①2006年頃におけるインジエアー試作モデル

上記画像は、2006年頃に「ロッドアクションで水面を自在に飛び跳ねさせられるプラグ」として開発中であった、インジエアーという製品の試作モデルにカイトアイを採用した際の構造を図にしたものである。

「基本構成」で説明した部品A(このモデルでは太さ1㎜のステンレス線)を、ルアー本体の中央より1.5㎝ほど頭部寄りの腹面に一点(接続点a)、尾部末端の腹面に一点(接続点b)というかたちで接続。部品Aの頂点に釣り糸を結束して牽引する。

ウェイト位置に関しては盗作を避けるため機密扱いとするが、同製品の開発において初めてロッドアクションによる水面からの飛び跳ねアクションを実現できたモデルであった。

例②2026年7月26日発売「リボルトラップ」


上記画像は、2026年7月に発売した「リボルトラップ」という製品の商品画像である。リボルトラップでは、太さ0.9㎜のステンレス線から成る部品Aを、頭部末端の背面に一点(接続点a)、胴部背面の中央左端に一点(接続点b)というかたちで接続。

部品Aの頂点に釣り糸を結束して牽引することで、従来設計では難しかった単独の板状ボディによる水平方向に対する広範囲ヘリカルアクション(広範囲螺旋運動)を可能にした。

本発明の発展性

本発明の発展性は非常に高い。実例として示した二つの例は、どちらも2006年ならびに2026年の時点において、ルアー製品としては新規性が非常に高い運動性能を実現したものであり、それら二例どちらもがカイトアイの採用によって実現しているという事が、本発明の発展可能性を示す一つの根拠になりうると考えられる。

また、従来のルアー群におけるアクションの発生・維持を補助・促進できることも確認されている事から、カイトアイの発展性は非常に高いと考えられる。

改訂履歴

2026年7月26日 項目順序の変更・一部表現修正・先行事例調査・作用に関して追記

2026年7月28日 資料構成を当ブランドにおけるテクニカルノート仕様へ変更

PDFダウンロードリンクのご案内

本資料は専門的な一次資料であるため、PDF版のダウンロードも可能です。必要に応じて以下のリンクからダウンロードしてください。

ダウンロードは、下記リンクに移動して資料が表示された後、上部メニューにて「ファイル」→「ダウンロード」→「PDFドキュメント」という手順で行うことができます。

>本資料のPDF版をダウンロードする