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ルアー製品のパクリ撲滅宣言【ルアー製品開発のモラルとマナー】

昨今、ソルトルアーフィッシング界の著名アングラーM氏が、『他社ルアー製品をパクる行為』を助長するような発言をして問題視される等、日本のルアー業界は今まで以上にプロおよびメーカーの質が低下しており、今後さらにパクリ行為(盗用行為)が横行する恐れがあります。

この事態に対し、ライゼンバイトは先進的なルアーを開発する科学系ルアーメーカーとして、プロやメーカーの意識向上および業界の品質改善のため、なぜパクリ行為をしてはいけないのかを改めて解説いたします。

パクリは違法以前に倫理違反行為

そもそも「パクリ」とは「盗用」の事であり、盗用行為は場合によっては「違法」であり「犯罪」です。

また、犯罪には当たらない盗用行為であっても、盗用行為自体は「倫理違反行為」です。盗用行為自体が人としてやってはいけない事であるからこそ、東京五輪エンブレム問題や漫画のトレース問題などをはじめとする疑惑を含む盗用行為が、「問題行為である」として社会問題にまで発展してきました。

つまり、「盗用行為(パクリ行為)」自体が倫理違反行為であるため、違法であるか否かに関係なく、人としてやってはいけません。

「俺たちがつくった」その嘘は詐欺罪になることも

他社ルアー製品のデザインやアイデアをパクる者の中には、単にそれらデザインやアイデアをパクるだけでなく、あたかも自分たちが新しいものを作り出したかのように振る舞い、発明元メーカーの功績をも奪う輩もいます。

しかし、本当は自分たちの功績でもないのに、あたかも自分たちが発明・発案したかのように振る舞い公表するのは「捏造行為」であり、嘘をついて宣伝し、お金儲けをした場合、それは詐欺罪にあたります。

詐欺罪は立派な犯罪ですので逮捕もありえます。目先の利益ばかり考えて取り返しのつかないことにならないよう、人間ならば理性をもって行動しましょう。

ルアー製品の開発にパクリは必要ない

優良または革新的なルアー製品をつくるに際し、他社製品のデザインやアイデアをパクる必要(盗用する必要)は全くもってありません。

ビジネスとして他社の優れた製品技術を用いたいのであれば、何らかの交渉条件を立案し、相手様に対して「御社の技術(またはアイデアやデザイン)をお借りしたい」と許可をとれば良いだけです。合同開発を申し出るという手もありますし、他にも手段はいくらでもあります。

自身たちが良いものをつくりたいがために、他者のものを盗用する事を前提に考えるなど、許されることではありません。

 「他人もやっている」は幼稚な言い訳

パクリ行為に関して、「他の人もやっている」「パクリ行為なんてこれまでもあった」と言い訳をするのは、極めて幼稚な言い分です。

過去にどれだけ行われてきた事でも、やってはいけない事として定められたのが法律や倫理上のルールです。それは殺人であろうと、盗用であろうと同じです。

他の人がやっているかどうかで判断するのではなく、自分がやろうとしている事は倫理違反行為であることを考え、やって良い事かどうかを自分自身の頭で考えましょう。

 自分の能力の無さを理由に盗用を良しとするのは身勝手

冒頭で出たソルト界の著名アングラーM氏は、「既存ルアーでは10%の魚しか反応させられない。何十年やってもこの釣りを理解するには足りない。自分を含めルアー開発者一個人の人生は短いため、ルアー業界全体の発展と残り90%の魚を反応させられるルアーを生み出すためならば、極端なものはダメでも多少ならパクってもいいんじゃないかと思っている」といった内容の発言をしました。

一見するとあたかも大義のために正しいことを言ってるように思えますが、先にも言った通り、そもそもパクリ行為自体が倫理違反行為であり、場合によっては犯罪行為なのでやってはいけません。(プロでも常識がない人はたくさんいます)

その上、何十年やっても既存のルアーを超えるルアーをつくれないのは、個人や個々のメーカーの能力の問題であり、自分たちの能力の無さを理由に盗用を良しとするのは、あまりに身勝手な言動です。

能力がないのは自分の落ち度ですから、他に職を探すなり、努力して自分の能力を伸ばすなり、自分自身で何とかしましょう。

極端に自制が利かない人・ルールを守れない人は医療機関の診断を

ここまで法律や倫理上のルールなどを基に何故パクリをしてはいけないかと説明してきましたが、社会的なルールを守ることに酷く反感を覚える場合や、他者のことを尊重する気持ちを持てない場合は、反社会性パーソナリティ障害などの人格に関わる問題を抱えている可能性もあります。

日本国民では全人口のうち凡そ数割が何等かのパーソナリティ障害、または発達障害、または境界知能といった知能や人格に深く関わる問題を抱えています。

これらの問題を抱えている人は、社会的なルールを守れず反社会的行為を繰り返したり、他者を尊重できなかったり、ルールは理解できても違反行為をやりたい気持ちが抑えられず自制が利かなかったり、そもそもルールを理解することさえ難しい場合もあります。

日本人はまだまだこれらの問題について認識が浅いですが、ご自身が上記のいずれかに当てはまる場合は、医療機関にて受診されることをおすすめします。

※これらの問題を抱えている人は、自分が問題を抱えている事を極端に認めたがらない傾向があります。明らかに当てはまるのに当人が事実の受け入れや受診を拒む場合は、周囲が受診できるよう上手くサポートしてあげるか、医療機関にご相談ください。

パクリ撲滅。開発者ならプライドをもってルアーをつくろう

本稿では何故パクリ行為をしてはいけないのか説明してきましたが、違法うんぬん以前に、ルアー開発者というモノづくりをする人間の一人ならば、他人のアイデア等を盗んだりせず、自分の作品にプライドをもってモノづくりをするべきです。

あなたが素晴らしいルアーを本気でつくりたいのならば、魚のことや、自然現象や、すべての事に対して学びの姿勢をもてば、必ず答えは見つかります。

厳しいことを書いてきましたが、私はあなたが素晴らしいルアー開発者になる事を心より願っております。

ルアーブランド「ライゼンバイト」運営統括責任者 加藤展幸