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「魚がスレる」とは?知ればもっと釣れる、魚がルアーにスレる現象の正体

Posted by 加藤展幸 on

「魚がスレる」とは

そもそも「魚がスレる」とは、どういった状態のことか。

「魚がスレる」とは、特定の同じ餌やルアーを使い続けたりすることによって、それら特定の餌やルアーに対して、飽きるなどして魚の反応が鈍ってしまう、または鈍った状態のこと。

ではなぜ、魚の反応は鈍ってしまうのか。実は大半の釣り人がそこをちゃんと理解出来ていない。順をおって解説しよう。

魚がルアーにスレる3大要素は「慣れ」「飽き」「警戒」である

なぜ魚はルアーにスレるのか。その理由は、魚のルアーに対する「慣れ」や、「飽き」「警戒」が要因になっている。

どういう事かと言うと、生まれて初めてルアーを見る魚にとっては、そのルアーを餌として認識しているか否かに関係なく、ルアー自体が「新鮮な刺激」であるわけだ。

しかし繰り返し使用し続けると、「動き」や「音」といったルアーから受ける刺激に対して魚が慣れてしまったり、飽きてしまったり、時には警戒するようになる。

つまり魚がルアーにスレるという現象は、言い換えれば魚のルアーに対する興味の消失や、回避的な行動と言えるだろう。しかしここに重大な誤解が生じる。

魚はルアーそのものにスレるとは限らない

例えば「ベイトA」というルアーがあったとする。そして、このベイトAを使い続けたからといって、必ずしも魚がベイトAそのものにスレるとは限らないのだ。

魚が飽きたり、警戒したりする対象は、そのルアーの特定の動きや、特定の色・音などに対してであって、そのルアーそのものにスレるとは限らないのである。

だから同じルアーでも色を変えただけで反応が変わることもあるし、水平方向に動かしていたのを、垂直方向に動かすようにしただけで爆釣出来ることもあるのはそのせいだ。

まずはこの点を正確に理解して覚えておこう。

魚はエサにもスレる

多くのルアーアングラーは知らないと思うが、魚はエサにもスレるのである。

魚の「スレる現象」に関しては、釣り雑誌や研究機関によって研究が行われている。結果、魚が食いついてきては、エサがついた糸を引っ張って食べさせないという事を繰り返すと、魚はエサにもスレる事が判明している。

「魚はルアーだからスレるのではない」という事だ。

スレた魚をルアーで釣るには見た目や動かし方を変える

最後にスレた魚をルアーで釣る方法について簡潔に触れよう。

スレた魚をルアーで釣るには、ルアーの見た目や動かし方を変えるのが一番の近道だ。

前述したように、魚は必ずしも特定のルアーそのものにスレるとは限らない。だからこそ、派手なカラーなど他人が使いそうにない色を試してみるのも効果的だ。本来なら水平に動かすタイプのルアーをオモリをつけるなどして、あえて沈めて垂直方向のアクションをつけてみるのもありだろう。

大事なのは、他人や自分自身の今までのやり方と、明確な差をつけること。そうすればスレた魚が釣れる可能性は爆発的に上がる。

<著者>

加藤 展幸

釣りを科学するルアーブランド「ライゼンバイト」運営統括責任者/ルアーデザイナー

様々な科学的知識を基に釣魚を研究し、先進的なルアー製品の開発を行っている。主な開発実績は、世界初の水面を自在に飛び跳ねさせられるトップウォータープラグ。世界初の鯉専用ルアー。世界初のナマズの捕食メカニズムに最適化されたルアーなど他多数。

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